井上誠耕園が運営するレストラン忠左衛門では地元の瀬戸内や小豆島の豊かな食材を中心に、地産地消にこだわり、魅力溢れるオリーブオイルの世界を楽しんでいただくお料理をご提供させていただいており、私はそこでホールスタッフとして、ご来店いただいたお客さまのご担当をさせていただいております。お客さまの多くは、弊社のことを知らずに、観光でお越しいただいた観光客の方々。レストランをきっかけに、井上誠耕園のファンになっていただけるよう、特別なおもてなしと料理をご提供しております。

小豆島の観光需要が落ちる冬は、レストランも閑散期になります。その光景に「そんな時期だからこそ観光客だけでなく、島の人に気軽に利用していただけるチャンスなのでは？」と思いつき、「店でハロウィンやクリスマスのイベントをやりたい！」「年越し営業をやって、島の人と新年を迎えたい！」と自由に提案をしました。経費を算出したところ、利益が出ないことが明らかになりましたが、社長や上長は私のやる気を買ってくださり、採算度外視で新たな試みにチャレンジさせてくれました。最近まで学生だった私の声に耳を傾け、チャレンジの機会をいただけたことに深く感謝しました。

全社的に毎年冬と春は繁忙期を迎えます。特にオリーブや柑橘類の旬である冬は、通信販売でご購入いただく件数が、他の月と比較にならないほどに増えます。収穫する農園も大忙しですし、お電話を受けるコールセンターも大忙し。そんな繁忙期には、レストランで働く私たちや、総務部など、他部署の方々が、大急ぎで通常業務を終わらせて、農園やコールセンターの応援に駆けつけます。大変・疲れたという気持ちよりも、こんなにも多くのお客さまが注文してくださっていると思うと、嬉しい気持ちになりますし、繁忙期を乗り越えると、全社員と達成感を共有できるので、チームワークが一層強く結ばれます。

大学時代は勉強が嫌いでした。休日に本を読むこともなく、自分の中に行動指針がないまま、無意識に日々を過ごしていたと思います。それが井上誠耕園で働かせていただくようになって、世の中の厳しさを知ると同時に、その厳しい壁をなんなく乗り越えていく上司や先輩の偉大さを知りました。そこで学んだことを少しだけご紹介させてください。 勉強で最も大切なのは予習と復習です。それによって自分の中に経験や知識としてより深く定着していきます。学生のころは誰もが当たり前にやっていたことなのに、仕事やアルバイトとなると、予習・復習をせずに、仕事が終わったら家に帰ってゆっくり過ごすだけ…。という人がほとんどになってしまいます。成長企業であり、社長をはじめ、尊敬できる上司がたくさんいる井上誠耕園での日々を、どうか無意識に過ごさず、いっぱい学んで、後悔しない社会人生活を送ってください。